ソリッドソールレーカーの構築ガイド
イントロダクション
ソリッドソールレーカーは、建築現場や災害現場で壁や構造物をサポートするための重要な要素です。特に、土壌に設置する場合には、水平力の軽減と高さの確保が求められます。このため、45度や60度のソリッドソールレーカーを使い分けることが一般的です。特に土壌の場合、60度のレーカーを使用することで、安定性が高まり、効率的にサポートを行うことができます。
今回の記事では、45度のソリッドソールレーカーの構築方法を詳しく解説します。また、60度レーカーを使用する場合の変数や考慮すべき点についても触れます。これにより、初めての方でもレーカーの構築に自信を持って取り組めるようになるでしょう。
アスファルト コンクリート=45℃
土壌=60℃
挿入点の決定
ソリッドソールレーカーを構築する際に、最初に決めるべきは「挿入点」です。挿入点とは、レーカーが壁プレートに接触するポイントで、ここが安定性を決定づけます。通常、商業用の建物では、挿入点は約2.4〜3m(8フィートから10フィート)の高さに設定されることが多いです。
挿入点を適切に設定することで、レーカーが正しい角度で壁に取り付けられ、強固な支持を提供します。挿入点が60cm(2フィート)以上高くなると、壁との接触が不安定になり、構造全体の安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、標準的な2.4m(8フィート)の挿入点を使用して説明します。
計算方法
レーカーを構築する際には、正確な角度と長さの計算が必要です。45度のレーカーでは、12/12の上昇/ラン(ピッチ)があります。挿入点が2.4m(8フィート)の場合、ソールプレート上の収集点も約2.4m(8フィート)になります。60度のレーカーでは、12/7のピッチとなり、同じ2.4m(8フィート)の挿入点では、収集点は約1.3m(4.6フィート)に縮小されます。
また、レーカー(斜めのプレート)の長さは、45度のレーカーの場合は「17」、60度のレーカーには「14」の係数が適用されます。例えば、挿入点が2.4m(8フィート)の場合、45度レーカーの長さは、2.4×17=4.13m(約11フィート3インチ)になります。このように、正確な計算が構造の安定性を保証します。
組み立てと調整
レイカーショアの組み立ては、部品の測定と切断から始まります。
ここでは、10フィート×2のプレートを用意します。
※レーカー(斜めのプレート)は両端カットされているものを用意しておく。
まず、壁プレートの上部ベースに60cm(2フィート)のクリートを取り付けます。次に、壁プレートのベースから2.4m(8フィート)の位置にマークを付け、クリートを17本の釘で固定します。
ソールプレートにも上部ベースに60cm(2フィート)のクリートを取り付けますが少し間隔をあけてクリートを17本の釘で仮固定します。
その後、ソールプレートと壁プレートをガセットプレートで接合します。ガセットプレートは、構造の安定性を高めるための重要な部品です。標準的なサイズは30×30cm(12×12インチ)です。
壁プレートには8本、ソールプレートには5本の釘を使用してしっかりと固定します。
接合部が適切に固定されているか確認しながら、必要に応じて調整を行いましょう。これにより、レーカーが正しい角度と位置で壁に取り付けられます。
この段階では、ピタゴラスの定理や3-4-5の法則を使って、正確な角度を確保することが重要です。
ガセットプレートの固定
レーカーと壁プレート及びソールプレートを接続する際にも、ガセットプレートを使用します。
壁プレートには8本、ソールプレートには5本の釘を使用してしっかりと固定します。
接合部が全て固定されたら、レイカーを壁に立てかけて、壁との接触面が適切であることを確認します。次に、仮に取り付けていたソールのクリートを外し、最終的な位置で再固定します。これにより、レイカー全体がしっかりと壁にサポートされ、耐久性が向上します。
ペアでの設置とブレースの重要性
レーカーは、必ずペアで構築することが推奨されます。間隔は最大で2.4m(8フィート)に設定し、これにより構造全体の安定性が保たれます。さらに、V字型やX字型のブレースを追加することで、レーカーの横方向の安定性を向上させます。
ブレースの使用は、レーカーの取り付け時に特に重要です。横方向の力や風の影響を最小限に抑え、構造全体が均等に力を分散するように設計します。設置環境や目的によって適切なブレースを選び、レーカーの安全性を確保しましょう。
クリートの再取り付けと圧力の調整
レーカーを壁に立てかけ、壁プレートとソールプレートの接触面が良好であることを確認したら、次にクリートを再取り付けします。この際、レーカーと壁の間に適切な角度と圧力を維持できるように、3.8cm(1.5インチ)の余裕を持たせてくさびパックを配置します。
まず、ソールプレートをしっかりと圧力をかけて固定します。これにより、地面との接触が安定し、全体の構造が安定します。次に、壁プレートが垂直であることを確認し、その後に壁プレートに圧力を加えて固定します。
最終的には、レーカー全体に均等に圧力をかけ、しっかりと固定されていることを確認します。
結論
ソリッドソールレーカーの構築は、正確な計算と丁寧な作業が求められる作業です。特に挿入点の設定やピッチの計算、ガセットプレートの取り付けなど、各ステップが重要です。また、適切なブレースや圧力調整を行うことで、全体の安定性と耐久性が向上します。
これらのポイントをしっかり押さえて施工することで、安全で強固なレーカーの設置が実現します。
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