応急はしご救出

応急はしご救出の手順

応急はしご救出とは、三連はしごとロープを使用し、高所や障害物のある場所から要救助者を迅速に救出する方法です。消防隊の連携が重要となる技術で、以下の手順で行います。

1. はしごの準備と設置

1. 隊員2人で三連はしごを搬送する。

2. 隊長が**はしごの基底部(設置位置)**を決定する。

3. はしごを伸梯(のばす)する。

4. 引き綱は真下に引くようにして、はしごを安定させる。

5. はしごを掛けた後、**適切な角度(75度前後)**になっているか確認する。

2. 要救助者の確認と救助準備

6. 隊員1がはしごを登り、要救助者の状態を確認する。

7. 隊長もはしごを登る。

8. 機関員または隊員3が救助用ロープを設定し、隊員2に渡す。

9. 隊員2がはしごを登る。

10. 隊員2ははしご上で作業しやすい姿勢を取る。

3. 要救助者のロープ固定と救出

11. 隊員2がロープを隊長に渡す。

12. 隊長が要救助者にロープを適切に固定する。

13. 隊員1と2で要救助者を持ち上げる。

14. ロープの吊り点検を行い、異常がないか確認する。

15. さらに持ち上げながら、隊員2人で片手ではしごを押して要救助者を安定させる。

4. 地上への降下と救出完了

16. 「ロープ緩め」の合図を隊長が出す。

17. 隊員3がロープをゆっくり緩めて降ろす。

18. 要救助者が地上に到着し、安全を確認する。

ポイントと注意点

• はしごの角度が適切でないと、救助時にバランスを崩しやすいので注意する。

• ロープの結び方は確実に行い、途中で外れないようにする。

• 隊員間の合図と声かけを徹底し、安全を最優先に救助を行う。

• 要救助者の状態確認を適宜行い、意識レベルや負傷の有無を把握する。

この手順に従うことで、迅速かつ安全な応急はしご救出を実施できます。

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