熱中症と脳の危険な関係

健康

■ 脳は“生卵”と同じ

私たちの脳は主にタンパク質でできており、生卵とよく似ています。

生の状態では柔らかく、正常に働いていますが、加熱すると変性して固まり、二度と元に戻りません。

■ 熱中症で脳が“加熱”されると…

● タンパク質の変性(熱変性)

体温が40℃を超えると、脳内のタンパク質が“加熱”され、目玉焼きのように固まってしまうことがあります。

この状態を**「熱射病(ねっしゃびょう)」**と呼びます。

● 神経細胞の破壊

脳の神経細胞が損傷されると、意識障害・けいれん・言動異常などが現れ、命の危険や後遺症の原因になります。

■ 卵で例えるとこうなる

状態
健康 正常な神経活動 生卵
熱中症 初期 過熱で不調 温まって柔らかくなる
熱射病(重症) 熱変性で機能喪失 固まって目玉焼きになる
後遺症・死亡リスク 回復不能 冷ましても生卵には戻らない

一度焼けた目玉焼きは、生卵には戻らない。脳も同じです。

■ 予防と初期対応

意識障害・けいれん → 熱射病の可能性。命に関わります

直射日光を避け、風通しのよい場所へ

水分・塩分をこまめに補給

頭痛・めまい・意識がぼんやり → すぐに冷却・119通報

■ 消防士向け現場ポイント(参考)

意識があるか・発汗の有無を確認

脱衣・霧吹き・うちわなどで積極的冷却

搬送中も冷却を継続(氷枕・冷却タオル)

脳のダメージは**“秒単位の勝負”**で進行します

🔹 引用元一覧

熱中症のメカニズム 🔗 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進

熱中症で死亡するのは脳のタンパク質が変質する 🔗 ねとらぼ

熱中症の人の脳に起きる「不可逆な変化」 🔗 ダイヤモンド・オンライン

熱中症後遺症が発生する理由と予防策 🔗 ネッケツBOOK

熱中症による後遺症について解説 🔗 ファストドクター

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