CMC レバーエスケープシステムは、消防士や救助隊員のために設計された次世代の緊急脱出システムです。
火災や構造崩壊などの緊急事態において、迅速かつ安全に建物から脱出できるよう設計されています。
このシステムは、コンパクト・信頼性・使いやすさの3つの要素を兼ね備えており、極限状態でも確実に機能するように設計されています。
特に、消防士が厚手の手袋を着用したままでもスムーズに操作できるよう、エルゴノミックデザインが採用されています。
レバーエスケープシステムの主な構成

CMCのレバーエスケープシステムは、以下の主要コンポーネントで構成されています。
① フラッシュG / フラッシュII エスケープアンカー
• 高強度・軽量・低プロファイル設計で、消防服や展開用バッグにスムーズに収納可能。
• **13.5kN(キロニュートン)**の強度を誇り、優れた埋め込み性能でしっかりと固定。
• **広いスロート(開口部)**により、さまざまな構造物に適合し、安定した固定が可能。
② レバーディセンダー(下降器)
• 特許取得済みの設計により、窓枠や障害物をスムーズに越えられる。
• オートロック機能付きで、消防士が両手を自由に使える。
• レバーを回転させることで、滑らかで制御しやすい降下を実現。
③ 50フィート(約15m)のファイヤーエスケープウェブ
• 100%テクノラ繊維製で、高強度・耐摩耗性・耐熱性に優れる。
• コンパクトに収納でき、すぐに展開できる設計。
④ ファイヤーエスケープバッグ
• 右手・左手どちらでも展開可能。
• ベルトやハーネスに確実に固定でき、脱出時にすぐ取り出せる。
⑤ オートロック・カラビナ
• **パーソナルテザー(個人用固定ストラップ)**で、システム全体を常に安全な位置に固定。
• 緊急時でも素早く着脱できる設計。
レバーエスケープシステムの特長とメリット

1. 迅速な展開が可能
• フラッシュアンカーを素早く引くだけで、システム全体を瞬時に取り出し、すぐにアンカリング(固定)が可能。
• 緊急時でも最短時間で脱出準備が整う。
2. 確実なアンカリング(固定)
• フラッシュGとフラッシュIIは、さまざまな環境での固定に対応。
• 窓枠・手すり・壁の隙間・配管など、さまざまな荷重支持構造に固定可能。
• フラッシュGはゲートを2回通すだけで、フラッシュIIはヒッチングスロットを使用することで、簡単に確実なアンカリングができる。
3. スムーズで安全な降下
• レバーディセンダーは、滑らかで制御しやすい下降を実現。
• 片手・両手のどちらでも操作可能で、厚手の手袋をつけたままでもスムーズに扱える。
• 窓枠や障害物での引っかかりを最小限に抑える設計。
4. 高耐久・耐熱仕様
• ファイヤーエスケープウェブは、耐火性に優れたテクノラ繊維製。
• 摩耗や熱に強く、長時間の使用に耐えられるため、過酷な環境でも信頼性が高い。
5. NFPA認証済みの安全性
• NFPA(全米防火協会)規格に適合し、消防士の使用を想定した高い安全性を確保。
• エマージェンシーエスケープアンカーおよび**エスケープ下降制御装置(DCD)**として認証されている。
まとめ|CMC レバーエスケープシステムは「最後の砦」
緊急時の脱出は、常に予測不能な状況の中で行われます。
そのため、確実に機能する脱出システムが求められます。
CMC レバーエスケープシステムは、消防士が安全・迅速・確実に脱出できる最後の手段として開発されており、
極限状態でも信頼性の高い性能を発揮します。
また、「バーン・テクニック」に対応したレバーBTエスケープシステムを使用すれば、救助対象者の安全も確保しながら脱出が可能になります。
消防士の命を守る最後の砦、それがCMCのレバーエスケープシステムです。