高層ビル火災や迅速かつ効率的にホースを展開するために重要な「デンバーホースパック」の組み立て手順をわかりやすく説明します。
1. 準備と基本配置
• チーム構成: 消防士3人が必要です。2人がホースを組み立て、もう1人がホースを供給します。
• 32インチマークの設定: ホースのメスカプラー（ホースの端部）から32インチの位置に印をつけます。この位置が最初の折り目になります。
2. ホースの折り畳み方
• 最初の折り目: 32インチのマークでホースを折り、タイトに保ちながら組み立てます。
• U字型で進める: メスカプラーの近くでは折りたたみを止め、ホースをU字型に折り返して反対側で続けます。
• アコーディオンスタイル: 層ごとに少しずつ折り目をずらしながら積み重ねます（短い折り目と長い折り目を交互にする）。これにより、パック全体がコンパクトでしっかりした状態になります。
3. カプラーの配置と固定
• 重心の調整: オスカプラー（もう一方の端部）がメスカプラーとは反対側に来るように配置します。
• カプラーの接続: オスカプラーとメスカプラーを軽くねじ込み、スレッドを保護し、ガスケットを固定します。
4. ホースパックの仕上げ
• 余分なホースの処理: 余ったホースは反対側に折り返して、パックに収めます。
• 体重で圧縮: パックを平らに置き、消防士が体重を使って圧縮し、全体をタイトにします。
5. ストラップの取り付け
• 1本目と2本目のストラップ: オスカプラー側に近い位置とパックの上部に装着します。
• 3本目のストラップ: パックを反転させ、他のストラップと同じ方向になるよう装着します。
• ストラップの向き: 全てのストラップは一方向に揃えることで、使用時の混乱を防ぎます。
ノズルパックの作り方
ノズルパック（ホースの先端にノズルを付けたパック）は、少し異なる手順で作成します。
• ノズルの配置: ノズルをホースパックの片側に固定します。ノズルのバルブは下向きにし、ドア枠などに引っかからないようにします。
• ホースの余分部分の処理: 余ったホースを反対側に折り返し、パック内に収めます。
• ストラップの装着: ストラップでノズルをしっかり固定し、ホースが緩まないようにします。
ホースはねじれないようにタイトに折り畳み、崩れにくくするのがコツ。カプラーの向きと重心を調整して扱いやすくしよう。ストラップは同じ向きにそろえると展開がスムーズ。ノズルは邪魔にならない向きにセットし、余ったホースはしっかり収納！
