消防ホースを使用した上階からの緊急脱出方法

セーフティ&サバイバル

火災や煙に巻かれた場合、消防ホースを利用した緊急脱出方法は、梯子や他の脱出手段がない場合に有効です。ただし、これは非常に危険な方法であり、他に選択肢がないときにのみ使用する最終手段です。以下は、ホースを使用して上階から安全に降りるための手順です。

手順

  1. ホースの準備
    • ホースに水を満たし、重さを確保します。充水されたホースは、重量により安定性が向上し、降下時の摩擦を確保できます。
  2. ノズルの位置
    • ノズル部分をしっかりと持ち、窓やバルコニーの縁から地面に向けてホースを垂らします。
    • ノズルが地面に接触して安定するのを確認します。これにより、ホース全体が固定され、降下時の安定感が増します。
  3. ホースの確認
    • ホースが建物の縁や障害物に絡んでいないか確認してください。スムーズに降りるために、ホースが地面までしっかりと伸びていることが重要です。
  4. 摩擦を利用した降下
    • 窓やバルコニーから身体を外に出し、両手でホースをしっかりと握ります。
    • 両足もホースに巻きつけ、手足の摩擦を利用してゆっくりと降下します。この時、手と足をホースから離さないよう、一定の力で抑えながら降ります。
  5. 降下中の注意
    • 手はホースを握り、足はホースにしっかりと巻きつけ、落ちるのを防ぎます。もし落下しそうになった場合、足の力を強めて摩擦を増やします。
  6. 地面に到達後
    • 安全に地面に到達したら、すみやかに火災現場から離れて安全な場所に移動します。

注意事項

  • 梯子から上階に進入した場合
  • ノズルをそのまま垂らすのではなく、しっかりと固定する必要があります。ノズルを地物に巻き付けるか、予備のロープを使用して固定します。これにより、降下時のホースの安定性を確保します。
  • 水圧とホースの状況確認
  • 充水されたホースは重さがあり、摩擦が効きやすくなりますが、水圧の調整も必要です。ホースが折れたり、絡まったりしないように注意しましょう。

メリット

  • 充水されたホースは重量と安定性があり、摩擦を利用した安全な降下が可能です。
  • 救助資源が限られている状況で有効な脱出手段です。

デメリット

  • 十分な摩擦を得られないと落ちる危険があります。
  • ホースが破損していたり、途中で折れていたりすると使用できない場合があります。

最終手段としての使用

消防ホースを使用した上階からの緊急脱出方法は、あくまで最終手段であり、他の安全な脱出手段がない場合のみ使用するべきです。この方法は危険性が高く、実行に際しては十分な注意が必要です。

参考動画

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