横転した車両のフラップダウンルーフ作業の手順をわかりやすく説明します。
1. 初期の安定化
- レスキュー42ストラット等でテンションバットレスシステムによる車両の安定化を行います。

2. ダウンサイドのAポストのカット
- ダウンサイド(下側)のAポストの基部でカットを開始します。
注意点:
・ガスシリンダーの位置を確認し、カットする場所にガスシリンダーがないことを確認します。
・工具の回転を監視し、自分の体の一部が挟まれないように注意します。

3. アップサイドのAポストのカット
- ダウンサイドのAポストの基部が切断された後、アップサイド(上側)のAポストの基部をカットします。

4. アップサイドのBポストのカット
- アップサイド(上側)のBポストをカットします。一部の車両では、Bポストが厚いため、二重カットが必要です。

5.アップサイドのCポストのカット
アップサイド(上側)のCポストをカットします。必要であればDポストもカットします。

6.ダウンサイドのCポストのカット
ダウンサイド(下側)のCポストをカットします。

7. フロントガラスの切断
- レシプロソーを使ってガラスの切断を開始します。
- 窓枠にできるだけ近い場所でガラスを切断します。

8. ルーフのフラップダウン
- ルーフを地面と平行にフラップダウンします。
- コツは、既に行われている安定化を乱さないようにスムーズに操作することです。

9. 最後のカット
- ダウンサイドのBピラーを最後にカットします。
- ルーフを完全に取り外し、傷病者へアクセスできる進入ポイントを作成します。

10. 傷病者の救出
- 運転席に傷病者がいる場合、担架を直接車両に近づけ、直接担架に移すことができます。

この手順を守ることで、車両の安定性を維持しながら迅速かつ安全に救助活動を行うことができます。
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