グリヨン ロープランヤード

ロープレスキュー

グリヨン ロープランヤード は、高所作業やレスキュー活動で作業者の体勢を安定させ、安全を確保するために設計されたロープ式ランヤードです。作業環境に応じて適切に長さを調整でき、快適かつ安全に作業できるようになっています。

この記事では、グリヨン ロープランヤードの特徴・使用方法・バリエーション について詳しく解説します。

グリヨン ロープランヤードの特徴

グリヨン ロープランヤードは、以下のような特徴を備えています。

1. 作業姿勢の安定化

このランヤードは作業時の体勢を安定させ、長時間の作業でも負担を軽減します。主に高所作業やレスキュー、建設現場などで使用され、ワークレストレイントや墜落防止システム(フォールアレストシステム) と併用することで最大限の安全性を確保できます。

2. 簡単な長さ調整機能

セルフロック式の調整デバイス を搭載しており、ハンドルを操作するだけで簡単に長さを調整 できます。

• 短くする場合 → ロープを引く

• 長くする場合 → ハンドルのボタンを押す

これにより、作業者は状況に応じて素早く適切なポジションを確保 できます。

3. 頑丈な構造

グリヨン ロープランヤードは、以下のパーツで構成されています。

• 半静的ロープ(耐久性が高く伸びにくいロープ)

• 両端のプラスチック製保護スリーブ(摩耗防止)

• 縫製された端部(強度確保)

• 着脱可能な保護スリーブ(摩耗対策&スムーズな操作)

• セルフロック式調整デバイス(長さ調整が簡単)

この設計により、耐久性と安全性が確保され、過酷な環境下でも安定したパフォーマンスを発揮します。

使用方法

グリヨン ロープランヤードは、シングル(単独) と ダブル(両側) の2種類の方法で使用できます。

1. ダブル(両側)での使用

側部アタッチメントポイントに接続することで、安定した姿勢を維持できます。

手順

1. 足で支えを取る

2. 腰の高さにある適切なアンカーポイントを選択

3. ハーネスの両側アタッチメントポイントに接続

4. ロープの長さを調整して、安定した姿勢を確保

この方法では、腰ベルトに均等に負荷が分散 されるため、長時間の作業でも快適です。

また、着脱可能な保護スリーブ により、摩耗を防ぎつつスムーズにロープを操作できます。

2. シングル(単独)での使用

高い位置にあるアンカーポイントに接続し、片側で使用します。

手順

1. 足で支えを取り、適切なアンカーポイントを選択

2. ハーネスの腹部アタッチメントポイントに接続

3. ロープの長さを調整して、安定した姿勢を確保

この方法では、腰ベルトと脚全体に負荷が均等に分散 されるため、スムーズな体勢保持が可能です。

※ ロープのフリーエンド(余った部分)を必ず手で保持 し、安全を確保しましょう。

さらに、最大限アンカーポイントに近づく必要がある場合は、保護スリーブを取り外すことも可能 です。

バリエーション

グリヨン ロープランヤードには、2m・3m・4m・5m の長さのバージョンがあります。また、以下のような接続方式の違いがあります。

1. スタンダードタイプ

• 保護スリーブ付き

• コネクターなし、またはコネクター付き

2. 小径アンカーポイント対応タイプ

• ハーネスの側部アタッチメントポイントや、小さなアンカーポイントに接続可能な仕様

3. 大径アンカーポイント対応タイプ

• 大きな金属構造物や大径アンカーポイントに接続できる、大開口タイプのNGOカラビナ付き

作業環境やアンカーポイントの種類に応じて、最適なモデルを選択することが重要です。

ワーク・レストレイント(作業位置保持)とは

ワーク・リストレイントは、作業者が作業位置を安定して保持しながら、落下を防止するための技術です。主にワークポジショニングランヤードを使用し、構造物に取り付けて体を保持します。

主なポイント:

  • ランヤードは作業予定位置より高い場所に設置する。
  • 複数の支点にランヤードを分けて取り付けると安全性が向上。
  • ワーク・リストレイント用ランヤードを構造物に回し、身体を適切な位置に保持
  • 作業中も落下防止装置を併用して、安全を確保。
  • 山岳用装備を用いる場合は、ショック吸収機能付き(例:パーセル)の使用が望ましい。

グリヨンを使うときは、アンカーはなるべく高い位置に取るのがコツ!あと、支点は1つより2つ、分けて使うと安心感アップ。ロープは体を固定するように構造物に回して、落ちないようにね。もし山岳用装備なら、ショック吸収付きがあるとさらに安心!

参考動画

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