火災や緊急時の脱出手段として、「ヘッドファースト・ラダーベイルアウト」 は非常に重要なスキルの一つです。
この技術は、窓から素早く安全に脱出するために使用されますが、誤った方法で実施すると重大な事故につながる可能性があります。
ここでは、正しい手順と注意点 を詳しく解説いたします。
1. 脱出前に梯子(はしご)の位置を確認する
まず最初に、梯子が確実に設置されているかを確認することが最も重要です。
建物内に入る際に梯子があったとしても、何らかの衝撃でずれてしまったり、別の場所へ移動してしまっている可能性があります。
そのため、脱出する前に必ず 「梯子が確実にセットされているか?」 を目視し、しっかりとイメージしてください。

2. 体を窓の外へ出し、最初のグリップを確保する
次に、上半身を窓の外へ出し、梯子の最初の握るポイントを確保します。
この際、手をかける位置は 毎回同じ場所にすることが大切です。
そうすることで、どのような状況でも 確実にグリップを確保 できるようになります。
✅ ポイント
• 窓枠をしっかりとつかみ、ゆっくりと体を前へ出す
• 手を最初の適切な段に置く(毎回同じ位置を選ぶ)
• 片方の肘を梯子の2段目にフック(引っかける)

3. 梯子の主かんをスライドさせながら4段目をつかむ
肘を2段目にひっかけたら、梯子の主かんをスライドさせながら4段目まで移動します。
この動作により、体の安定性を確保し、落下のリスクを最小限に抑えることができます。
✅ ポイント
• 梯子の主かん(側面)を滑らせながら下へ移動する
• 4段目をしっかりと握る(確実にグリップを確保する)
• この時点では、まだ両足を窓の内側に残しておく

4. 足を最後にゆっくり出す(最も重要)
最後に、足をゆっくりと外へ出します。
この動作は非常に重要で、足の動きを急ぐとバランスを崩し、落下のリスクが高まります。
✅ ポイント
• 足を急に出さず、意識的にゆっくりと動かす
• 足の動作を誇張するくらい慎重に行う
• 重心をしっかりコントロールしながら脱出する


5. まとめ(流れ)
1️⃣ 梯子がしっかりセットされているか確認する
2️⃣ 窓の外へ体を出し、手を最初のグリップポイントに置く
3️⃣ 肘を2段目にフックし、梯子の主かんをスライドさせながら4段目をつかむ
4️⃣ 足を最後にゆっくり出し、バランスを取りながら完全に梯子へ移動する
この動作をスムーズに行うためには、繰り返しの訓練が不可欠です。
特に火災時はパニックになりやすいため、冷静に判断し、正しい手順で脱出できるようにすることが求められます。
🔥 現場で生き残るためには、確実な訓練が鍵となります。
繰り返し練習し、いざという時に安全に脱出できるように備えましょう!
ヘッドファースト・ラダーベイルアウトで大事なのは、まず梯子がちゃんとあるか確認!次に体を窓の外に出して、いつも決めた場所を握る。肘を2段目に引っかけて、横の部分を滑らせながら4段目をしっかりつかもう。足は最後にゆっくり!焦ると落ちるから、全部ゆっくり丁寧にね。練習あるのみ!
