「サイドアンダーライド」救助作業は、トレーラーの下に車が閉じ込められた際に行う特別な手順です。この手順についてわかりやすく説明します。
1. 安定化
現場到着時には、まずすべての車両を安定させます。ステップチョークや車輪のクリップを使用して車を固定し、可能であれば車両のサスペンションを無効にします。これには、ラチェットストラップを用いて車両のサスペンションを固定します。
2. 持ち上げ準備
トレーラーのフレームレールにクリビングタワーを設置し、高圧リフティングエアバッグを使用して車両を持ち上げます。エアバッグを使用する際には、損傷しておらず安定している車体下部にクリビングを行い、可能であればストラットでの安定化も併せて実施します。
3. エアバッグの操作
エアバッグを膨らませてトレーラーを持ち上げ、ウェッジを使用してバンパーに重量を捕らえます。これにより、常にしっかりとした接点を保ちます。ボックスクリビングも調整し、ストラットがしっかりと固定されていることを確認します。
4. 持ち上げの繰り返し
エアバッグの持ち上げ能力を最大限に活用したら、エアバッグの空気を抜いてボックスクリビングに積み重ね、持ち上げ作業を再開します。これを繰り返して必要な高さまで持ち上げます。
5. 安全管理
1.片膝をつく
- 重い荷物の周囲で作業する際には常に片膝をつくことを心がける。
- これは、バッグの予期せぬシフトや故障が発生した場合に迅速に退避できるようにするため。
2.エアバッグの配置確認
- エアバッグの中心点が常に接触していることを確認する。
- 各列に3つのクリビング材を使用する。
3.安全管理者の配置
- リフト作業を行う際には、持ち上げている物体の両側に複数の安全管理者を配置する。
- これにより、予期せぬ荷重のシフトが発生した場合に対応できる。
4.エアバッグの使用
- 2つのエアバッグを使用。
- 1つのバッグには赤いラインが、もう1つのバッグには青いラインがつながっている。
- これにより、どちらのバッグが作動しているかを明確に識別し、予期せぬ荷重のシフトに対応できる。
6. 最終調整
トレーラーの後部を安定させるために、ボックスクリビングで固定し、ストラットもロックします。これにより、12〜16インチのスペースを確保し、被害者の救出作業が容易になります。
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