気道異物除去

救急

食事をのどに詰まらせ息ができなくなることを「気道異物による窒息」といいます。

のどに異物が詰まると話しかけても反応がなく、首元で両手をクロスさせる「チョークサイン」というしぐさで、呼吸できないことを知らせる万国共通のサインがあります。

反応がある場合

まず咳をすることが可能であれば、できる限り咳をさせます。

【背部叩打法】
咳が不可能であれば背部叩打法を行います。
背部叩打法は手のひらの付け根で、肩甲骨の間を強く速くたたきます。異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。
※咳を優先的にさせる、叩くことで異物が奥に行き悪化する危険あり。

【腹部突き上げ法】
腹部突き上げ法(ハイムリック法)は、傷病者を座らせるか立たせてる状態にして、腕を後ろから抱えるように回します。片手で握りこぶしを作り、親指側を傷病者のみぞおちのやや下にあてます。そのこぶしをもう一方の手で握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

反応がない場合

反応がない場合は救急機材を使用し異物除去します。

【吸引器】
口腔内吸引は、気道に貯留している痰や異物を自力で喀出できない傷病者に対して、吸引用カテーテルを用いて除去を行います。処置を間違えば、気道粘膜の損傷や低酸素状態を引き起こすため、正確な技術を身につける必要があります。

【マギール鉗子】
マギール鉗子による直接除去も有効です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました