ディストリビューターノズル(レジンノズル、セラーノズル、スイベルノズルとも呼ばれます)は、火災現場で特定の状況下で使用される重要な道具です。特に地下室や高層建物の火災に対して有効です。
ディストリビューターノズルの特徴
- 逆さまの使用: ノズルは通常逆さまの状態で使用され、開口部の配置により水が天井に跳ね返るように設計されています。これにより、水が広範囲に分散し、効果的に火を抑えることができます。
- ノズルの種類:
- 1.5インチの直線噴流ノズル
- 1.5インチの霧状噴流ノズル
- 2.5インチの霧状噴流ノズル
- 2.5インチのスムースボアノズル
各ノズルは異なる噴流パターンを持ち、用途に応じて使い分けます。
使用方法と注意点
- シャットオフバルブの配置:
- ノズルには閉鎖機能がないため、シャットオフバルブをノズルのすぐ後ろに配置してはいけません。
- 通常、ノズルとシャットオフバルブの間に約50フィート(約15メートル)のホースを設置します。
- ホースとバルブの接続:
- 1.5インチのノズルには標準的な1.5インチのシャットオフバルブを使用。
- 2.5インチのノズルには2.5インチのシャットオフバルブにインクリサー(拡大器)を取り付け、2.5インチのホースに接続します。
- 火災への対応:
- 床に穴を開ける際は、下に火災がある場合、火が吹き上がり、煙や熱が大量に上がってくることを理解しておいてください。
- ノズルを穴に挿入し、水を呼び出し、ノズルを上下に動かして水をエリア全体に分散させます。
訓練とチームワーク
このノズルの使用には訓練が不可欠です。チームの協力が重要であり、以下の役割が必要です。
- シャットオフを操作する人
- バックアップラインを管理する人
- 実際にノズルを操作する人
実際の火災対応
火災を完全に消火するためには、最終的にはそのエリアに実際に入っていく必要があります。地下室や高層建物の火災では、追加の穴を開けてノズルを使用する場合もあります。
このノズルの効果的な使用には、事前の訓練とチームワークが不可欠です。キャリアの中でこのノズルを使う機会は一度だけかもしれませんが、その時にはこれ以外に効果的な方法はないため、準備が重要です。
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