メーデーコールトレーニング
メーデーコールトレーニングは、緊急時の通信スキルを向上させるための重要な訓練です。以下に訓練の概要をわかりやすく説明します。
訓練の目的
- 隊員が緊急時にメーデーコール(緊急呼出し)を適切に行えるようにする。
- 隊員が困難な状況(暑さや視界不良など)での作業能力を向上させる。
訓練時間
- 主要時間: 5分
- 人数: 1人
使用する資機材
- 携帯無線
- フル装備の個人防護具(PPE)
- 自己内容呼吸器具(SCBA)
- 視界を遮る製品
安全確保
- 訓練を行う現場に危険がないことを事前に確認する。
訓練前の準備
- 課題提示: 隊員が緊急呼出しの間に直面する可能性のある課題(暑さや視界の不明瞭さなど)を提示する。
- 方針と手順の調整: 訓練の方針と手順に合わせ、活動を必要に応じて調整する。
- 操作と結果の確認: 訓練の流れと望ましい結果を参加者と共に確認する。
- 安全上の注意点の確認: 参加者と一緒に安全上の注意点を確認する。
- コースの確認: 参加者にコースの始点と終点を示す。
- 個人防護具の確認: 参加者全員が完全な個人防護具を着用していることを確認する。
- 最終的な安全確認: 実際の訓練を開始する前に、最終的な安全確認を行う。
訓練の流れ
訓練は、隊員が実際にメーデーコールを行い、指示された課題を乗り越えながら、コースの始点から終点まで移動することを含む。隊員は、困難な状況下でも冷静に通信を行い、正確な情報を伝える能力を養う。
この訓練を通じて、隊員は緊急時におけるコミュニケーションの重要性と、個人防護具を着用した状態での作業能力を向上させることができます。安全第一を心がけ、訓練を有効に活用しましょう。
メーデーコールトレーニングの具体的な訓練内容を、以下の手順に分けてわかりやすく説明します。この訓練は、隊員が緊急時に効果的にコミュニケーションを取る方法を学ぶためのものです。
1. メーデーコールの必要性を確認
- 緊急時に迅速に助けを求める重要性を理解する。
- メーデーコールがいつ、なぜ必要となるのかを確認する。
2. メーデーの開始
- 無線機またはマイクを探す: 使用可能な通信機器を確保する。
- プッシュ・トゥ・トーク(PTT)ボタンを押す: 通信を開始するために、無線機のPTTボタンを押す。
- 緊急起動ボタン(EAB)の使用: 無線機/マイクにアクセスできない場合や口頭で伝えられない場合は、緊急起動ボタンを押して緊急信号を送信する。
3. 「MAYDAY」を宣言
- 明確に3回、「メーデー!メーデー!メーデー!」と言って、緊急呼出しを行う。
4. 応答がない場合の対応
- 応答がない場合は、再度、「MAYDAY!MAYDAY!メーデー!メーデー!」と繰り返す。
5. メーデーの確認のため一時停止
- 通信相手からの応答を待つため、一時的に停止する。
6. 重要情報の送信
- 「誰が(Who)、何を(What)、どこで(Where)、どのように(How)」の情報を提供する。これにより、救助隊が迅速に対応できるようになる。
7. レスキューコールの作動
- 状況に応じて、追加のレスキューコールを作動させ、救助要請を強化する。
訓練のポイント
- この訓練は、隊員が緊急時に冷静に行動し、必要な情報を正確かつ迅速に伝える能力を向上させることを目的としています。
- 通信機器の使用方法、メーデーコールの手順、そして緊急時における情報の伝達方法を習得することが重要です。
- 安全第一を常に心がけ、訓練中には実際の緊急事態に即した状況を想定して行動することが求められます。
この訓練を通じて、隊員は緊急時のコミュニケーションスキルを強化し、実際の緊急事態に遭遇した際に迅速かつ効果的に対応できるようになります。
SCBAのトラブルシューティング
SCBA(自己内容呼吸器具)のトラブルシューティング訓練は、隊員がSCBAの問題を迅速に特定し、解決する能力を向上させることを目的としています。以下に訓練の概要を簡潔に説明します。
訓練の目的
- SCBAの問題をうまく特定し、解決する練習を行う。
訓練の時間枠
- 15分
- 人数: 1人
使用する資機材
- 完全装備の個人防護具(PPE)
- SCBA(自己内容呼吸器具)
- 視認性を低下させる製品
- 操作するための家具や障害物
会場の準備
- 移動が制限される場所に設置する。
- 現場に危険がないことを確認する。
訓練前の指示内容
- 期待される結果の確認: 参加者に訓練の目的と期待される結果を説明する。
- 安全上の注意点の確認: 参加者と安全上の注意点を共有し、理解を確認する。
- コースの説明: 参加者にコースの始点と終点を示し、訓練の流れを説明する。
- シナリオの複雑化: 視界不良や完全な視界喪失など、シナリオの複雑さを増す。
- 問題の作成: 生徒の呼吸器に対する問題を意図的に作り出す。
- 個人防護具の確認: 参加者全員が完全な個人防護具を着用していることを確認する。
- 最終的な安全チェック: 訓練を行う前に、最終的な安全チェックを行う。
訓練内容
- シリンダーのチェック: エアシリンダーの圧力を確認し、適切に装着されていることを確認する。
- マスクのチェック: マスクが正しく装着されていて、適切に密封されているかを確認する。
- ホースと接続部のチェック: すべてのホースと接続部がしっかりと接続されていて、損傷がないかを確認する。
- リモートゲージのチェック: エアシリンダーの残圧が適切に表示されているかを確認する。
- ハーネスの点検: SCBAのハーネスが適切に調整されていて、安全に装着されているかを確認する。
この訓練を通じて、隊員はSCBAのトラブルシューティング能力を向上させると共に、緊急時における自己と他者の安全を確保する能力を高めることができます。安全を最優先に考慮しながら、訓練を実施してください。
SCBAを部分的に外し障害物突破
SCBA(自己内容呼吸器具)を部分的に外し障害物を突破する訓練は、狭いスペースや複雑な障害物が存在する環境での動きを改善することを目的としています。以下に、この訓練の概要をわかりやすく説明します。
訓練の目的
- SCBAを部分的に取り外しながら、障害物を安全に突破する方法を習得する。
訓練の時間枠
- 15分
- 人数: 1人
使用する資機材
- 完全装備の個人防護具(PPE)
- SCBA
- 個人用ハンドツール
- 隊員が通るための障害物(支柱や家具など)
会場の準備
- 現場に危険がないことを事前に確認する。
訓練前の指示内容
- 期待される結果の確認: 参加者に訓練の目的と期待される結果を説明します。
- 安全上の注意点の確認: 参加者と一緒に安全上の注意点を確認し、全員が理解していることを確認します。
- コースの説明: 参加者にコースの始点と終点を示し、訓練の流れを説明します。
- シナリオの複雑化: 訓練をより実践的にするために、視界が低下する状況や完全に視界がない状況をシミュレートします。
- 個人防護具の確認: 参加者全員が完全な個人防護具を着用していることを確認します。
- 最終的な安全確認: 実際の訓練を開始する前に、最終的な安全確認を行います。
訓練の流れ
- 参加者は、SCBAを部分的に取り外す手順を学びます。これには、エアシリンダーを背負ったまま、または必要に応じて他の部品を調整しながら、障害物を安全に通過する方法が含まれます。
- 個人用ハンドツールを使用して、障害物を突破する際の補助や、障害物の除去などのテクニックを練習します。
- 訓練は、視界が限定された状況下で行われ、参加者は限られた視界内での判断力と機動性を高めることを目指します。
この訓練を通じて、隊員は緊急時におけるSCBAの効果的な扱い方と、障害物を安全に突破するためのスキルを習得します。安全第一を心がけながら、訓練を積極的に取り組みましょう。
訓練内容
SCBA(自己内容呼吸器具)を部分的に外して障害物を突破する訓練の手順を、簡単に説明します。この訓練は、狭い場所や障害物がある状況での自己救助の技術を向上させるためのものです。
1.MAYDAYコールをする: 緊急時には、すぐに助けを求めるためにMAYDAYを呼び出します。
2.基本的な準備をする:
- 残っている空気をチェックして、無駄遣いしない。
- 懐中電灯で明るくして、見やすくする。
- 音を出して、人に位置を知らせる。
- 明るいところや出口を探す。
3.装備の調整をする:
- 胸のストラップ(あれば)を外す。
- レギュレーターの反対側の肩のストラップを緩めて、外す。
- ウエストストラップを緩める(必要があれば)。
4.SCBAを安全に保持:
- 肩のストラップとレギュレーターホースをしっかり握る。
- レギュレーターを「チキンウイング」の位置まで持ち上げる(肘で固定)。
- SCBAのハーネスを動かして、体と平行になるようにする。
5.障害物を突破:
- 準備した状態で、障害物を慎重に通過する。
6.SCBAを元に戻す:
- 安全な場所に出たら、SCBAを正しい位置に戻す。
- 必要な調整をして、しっかりと装着する。
- 全てのストラップを締めて、装備を安定させる。
まとめ
この訓練を通じて、隊員は緊急時における自己救助のための重要なステップを習得します。練習を重ねることで、どんな状況でも冷静に対処できるようになります。安全第一で、ステップを一つずつ丁寧に実行しましょう。
SCBAを完全に外し障害物突破
SCBA(自己内容呼吸器具)を完全に外して障害物を突破する訓練は、隊員が狭いスペースや複雑な障害物が存在する状況でSCBAを安全に取り外し、その後再装着できる能力を養うことを目的としています。以下に、訓練の流れと主要なポイントを簡潔に説明します。
訓練の概要
- 時間枠: 15分
- 人数: 1人
使用する資機材
- 完全装備の個人防護具(PPE)
- SCBA
- 個人用ハンドツール
- 隊員が通るための障害物(小道具または家具)
会場準備
- 現場に危険がないことを事前に確認します。
訓練前の指示内容
- 期待される結果の確認: 参加者に訓練の目的と何を達成すべきかを明確にします。
- 安全上の注意点の確認: 参加者と安全上の注意事項を共有し、理解を確認します。
- コースの説明: コースの始点と終点を示し、障害物の配置や訓練の流れについて説明します。
- シナリオの複雑さを増す: 視界を低下させたり、完全に失わせたりすることで、訓練の難易度を高めます。
- 個人防護具の確認: 参加者が完全な個人防護具を着用していることを確認します。
- 最終的な安全確認: 実際に訓練を開始する前に、安全確認を最終的に行います。
訓練のポイント
- SCBAを安全かつ迅速に完全に取り外す方法を習得します。
- 障害物を安全に突破するためのテクニックを学びます。
- 取り外したSCBAを再装着し、装備が正しく機能するかを確認します。
この訓練により、隊員は緊急時における自己救助技術を向上させることができます。訓練中は、安全を常に最優先に考慮し、指導者の指示に従ってください。
訓練内容
SCBA(自己内容呼吸器具)を完全に外して障害物を突破する訓練の際の手順を、簡潔に説明します。この訓練は、隊員が狭い場所や障害物がある状況でSCBAを安全に取り外し、その後で再装着する技術を習得することを目的としています。
訓練の手順
1.MAYDAYコールをする: 緊急時には助けを求める。
2.基本的な準備をする:
- 空気の残量をチェック。
- 懐中電灯を点ける。
- 音を出して位置を知らせる。
- 出口を探す。
3.装備の調整をする:
- チェストストラップを外す。
- 両肩のストラップを緩める。
- ショルダーストラップとレギュレーターホースを握り、レギュレーターとマスクを保護。
- ウエストストラップを緩め、外す。
4.SCBAを取り外す:
- レギュレーター以外のショルダーストラップを外す。
- シリンダーを前方に回転させ、レギュレーターのショルダーストラップを外す。
- レギュレーターストラップのグリップは離さない。
5.障害物を通過する:
- 空間や障害物を通り抜ける際、SCBAを身体より先に押し出す。
6.SCBAを再装着する:
- SCBAを元の位置に戻し、レギュレーターストラップから調整を始める。
- 正しく装着し、すべてのストラップを締める。
まとめ
この訓練は、隊員が緊急時においても冷静にSCBAを管理し、障害物を乗り越える能力を養うことを目指します。訓練中は、安全第一に考え、指導者の指示に従いましょう。ステップごとに丁寧に実行することで、技術の習得を目指します。
SCBAを救助用に換装する
訓練説明
このドリルは、SCBAをレスキュー時に使用できるように切り替える訓練ができる
時間枠 15分
人数2人
使用資機材
- フル装備のPPE
- SCBA
- 個人用ハンドツール
- 隊員が通り抜けるための障害物(支柱または家具)
訓練前の指示内容
- 訓練内容と望ましい結果を参加者と確認する。
- 参加者と一緒に安全上の注意点を確認する。
- 参加者にコースの始点と終点を示す。
- 適宜、シナリオの複雑さを増す(視界低下、視界なしなど)。
- 参加者全員が完全な個人防護具を着用していることを確認する。
- 訓練を行う前に、最終的な安全確認を行う。
訓練時の指示内容
1.MAYDAYをコールする!
2.個人的な手順を述べる。
・空気をモニターし、コントロールする。
・懐中電灯をつける。
・音を立てる。
・出口(窓、ドア、外からの光)を探す。
3.倒れた消防隊員の呼吸、空気残量を評価する。
4.胸ベルトを外す(該当する場合)。
5.ショルダーストラップを緩める。(必要な場合)。
6.倒れた消防士の片足を上げ、救助者の肩で支える。
7.ウエストストラップを緩める。
8.ウエストストラップを外す。
9.ウエストストラップを両脚の間で接続し、再びバックルを締める。
10.ショルダーストラップを締める。
11.ショルダーストラップを持ち引きずる。
配線回避
説明 このドリルは、配線をカット、SCBAの取り外しテクニックを訓練できる。
時間枠 25分
人数 最大 10 名のグループ
使用資器材
- フル装備のPPE
- SCBA
- 切断用具(ラインマン用具 – ワイヤーカッター、ケーブ ルカッター、外傷用カッターなど)
現場にあらゆる危険がないことを確認する。
訓練前の指示内容
- 訓練内容と望ましい結果を参加者と確認する。
- 参加者と一緒に安全上の注意点を確認する。
- 参加者にコースの始点と終点を示す。
- 適宜、シナリオの複雑さを増す(視界低下、視界なしなど)。
- 参加者全員が完全な個人防護具を着用していることを確認する。
- 訓練を実施する前に、最終安全チェックを行う。
訓練前の指示内容
1.インストラクターの指導の下、実施場所まで移動する。
2.MAYDAYを呼ぶ!(誰が、何を、どこで、空気量)
3.個人的な手続きを述べる。
・空気残量をモニターし、コントロールする。
・懐中電灯をつける。
・音を立てる。
・出口(窓、ドア、外からの光)を探す。
スイープアンドスイム
4.できるだけ地面に伏せる。
5.SCBAボンベを地面に向かって横にし、ハザード(配線)から遠ざける。(横向きになる)。
6.伸ばした腕をスイープさせ、可能な開口部を作る。
7.頭と腕でリードする。
8.手をヘルメットの上に置く。(可能であれば)
9.ヘルメットをかぶっている手が障害物にぶつかるまで前進する。※繰り返す。
10.開口部を安全に通り抜ける。
11.引っ掛かりから身体と用具を解放する。
・抵抗を認識する。
・前進を止めてもつれているものに手を伸ばす。
12.引っ掛かりが取り除けない場合は、切断する。
13.絡まりを切り抜ける。SCBAを外す。
SCBA取り外し法
14.胸ストラップ(該当する場合)と腰ストラップを外す。
15.レギュレーターと反対側のショルダーストラップを外す。
16.ショルダーストラップとレギュレーターホースを握りレギュレーターとマスクを保護する。
17.ショルダーストラップから腕を外す。ショルダーストラップから腕を外す間、常にレギュレーターホースを保護する。
18.ショルダーストラップをSCBAの下に入れ、絡まりの問題をすべて取り除く。
19.腕を下にして横に倒れる。反対側のショルダーストラップ(SCBAを保護する)。
20.ハーネスとボンベを胸に当てる、空いている方の手で掃き、可能な開口部を作る。
21.開口部から体を前方に推進する、フリーハンドでスイープする。
22.SCBAを通常の位置に戻す(レギュレータストラップが先)。
23.SCBAを調整し、着用する。
24.肩、胸(該当する場合)、腰のストラップを締める。
25.再度絡まったら、上の内容を続ける。
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