陸上からの救助

水難救助

ここでは、湖沼、河川、海等の水域において発生した遭難者を陸上から救出する方法を記載します。

救助者が入水しない救助方法なので、比較的安全に救助することができます。

スローバック

スローバッグとは川や水辺で流された要救助者に向けてロープを遠くまで投げ、救助する道具です。

【使用方法】

要救助者に対して真っ直ぐに構えて、バックをアンダースローで投げつけます。
要救助者にロープを掴んでもらいます。
あとは救助者が水に引き込まれないように注意しながらロープを引くと、川の流れの力によって、振り子のように下流の岸に近づける事が出来ます。

引用:http://www10.plala.or.jp/kayaker/kayak_res3.html

陸と水域に高低差がある場合、はしごと併用する

https://youtu.be/OjRNLdqE9u8👈使用方法動画

はしご

スローバックを持参していない場合や、陸と水域に高低差がある場合は、はしごを使用するのが有効です。
メリットとしては、はしごはロープより掴みやすく転落危険が少ないのと、救助者が要救助者を陸へ引き込みやすいことです。
デメリットとしては、長さに限界があり、三連はしごでも約8mまでしか届きません。

かぎ付きはしご:全長3m
三連はしご:全長8.7m

【三連はしご使用方法】

かぎ付きはしごの場合、水中の圧力抵抗が少ないが、三連はしごは圧力抵抗が大きいためロープを使用する必要があります。

まず初めに三連梯子を伸ばし、救命浮環があれば、はしご先端部に結着します。

はしごの先端にロープを2本結び、はしごを起こします。基底部にもロープを結び3名ではしごを確保します。

左右の隊員がロープを緩めていき、はしごを徐々に倒して要救助者にはしごを掴んでもらいます。

要救助者がはしごを掴むのを確認したら、上流側の隊員がロープを放し、下流側の隊員がロープを少しずつ引っ張り、はしご先端部を陸に近づけます。
基底部の隊員は、はしごが大きく流されない程度にロープを徐々に緩めます。

要救助者が陸に近づけば、はしごごと陸に引き込みます。

テンションダイアゴナル

ソース画像を表示

河川に対し、ロープを斜め(おおむね45度)に設定します。
ロープを斜めに設定すれば、要救助者が下流に向かってロープ伝いに岸側に寄ることが出来きます。


下図のように河川に対し直角に設定すれば、破線の状態となり要救助者は河川の中から抜け出せません。

Tension Diagonal Rope System
An in-depth look at setting up a system used to effect a rescue in a flooded channel and safely performing a swift water...

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