防火フード

健康

近年の消防士としての考えは、消防士全員がより安全で効果的にな保護具を着装しなければなりません。特に頭部保護はPPEの中でも重要な部分であり、現在のモデルは、熱保護と微粒子に対する防護機能を有しています。新しい素材とデザインになり、現在の防火フードは性能はもちろん、感触やデザインも10年前のものとは大きく異なっています。

研究結果

防火フードは、防火衣の襟、SCBAのフェースピース、ヘルメットで覆われていない体の露出した領域を覆い、放射熱や強烈な熱から消防士の頭、首、顔を保護します。

国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が実施した研究では、防火フードが頭、顔、首に対し熱からの保護をし、毛髪や皮膚に発がん性のある粒子の蓄積を減らすのにも役立ちます。

皮膚は熱くなると毛穴が開き、肌の吸収力が高まります。温度が高ければ高いほどは、皮膚の透過性が高くなります。皮膚温が5度上がるごとに、吸収力と汚染のリスクは400%増加します。

肺に続き、皮膚は体の表面積で2番目に大きい臓器であり、吸収性が高いです。特に、顔、顎、首、喉は、他の部位より透過性が高い。

皮膚から吸収される有害物質も同様に有害であるという研究結果が出ています。
この有害な微粒子は、目に見えず、気づかないうちに、衣類を通り抜け、肌に蓄積されることがあります。
特に、首、顎、喉の吸収率が高い部分に蓄積されます。消防士は猛暑にさらされ、汗をかきます。この熱で毛穴が開き、毒素を吸収する能力が高まります。
防火衣は発がん性のある粒子ではなく、熱から守るために設計されています。防火フードは消防士のの健康と安全を守ります。

素材

一昔前までは、防火フード着用の問題点は、防火帽や面体にフィットしないため、防火フードを着装しない、または、着装しても保護が制限された軽量型のフードか、厚くて重い保護フードのどちらかを決定しなければならないというものでした。しかし今日の防火フードは、新しい素材とデザインが使われており、フィット感と快適性の向上とともに保護を強化しています。さまざまな新素材で作られたフードは、粒子遮断機能を備えたものでも、水蒸気通気性が向上し、快適性を高めると同時に熱ストレスを軽減しています。

設計と製造

消防士のフードは、頭、首、顔に確実にフィットするように設計されています。フィット感は想像以上で消防活動中でもヘルメットの下の快適さも大きく向上しています。弾性材料が改善され、動きやたるみが少なく、密閉性が向上しています。単層または多層などの新しい設計により、重量、保護、耐久性、価格に見合ったの幅広い選択肢が可能になりました。

着用して洗う

消火活動後は個人用保護具(PPE)と同じように、防火フードは燃焼生成物や毒劇物にさらされます。活動するたびに洗浄する必要があるというのを覚えておいてください。防火フードは、汚染を避けるために説明書に明記されている、適切な洗浄ガイドラインに従って洗浄してください。洗浄後もフィット感、快適性等が劣化することはありません。

代表的な洗浄方法は次のとおりです。

  • 他の防火フードや現場で使用した個人用保護具のみで洗浄する
  • ドライクリーニングや化学薬品を使用しない
  • 乾燥機は基本使用しない。乾燥機を使用する場合は、100度未満の低熱設定をする
  • 紫外線は保護材を劣化させる可能性があるため、防火フードを直射日光で乾燥させない
  • 保管して再度現場活動や訓練で使用する前に、防火フードが完全に清潔で乾燥していることを確認する

防火フードの耐久性

適切に手入れすると、フードの多くは100回以上の洗浄に耐えるように設計されています。他の個人用保護具と同様に、フードは使用前と洗浄後に適切に着装できるかチェックする必要があります。最新のフードは昔のフードよりもはるかに耐久性がありますが、もしも劣化や損傷していることが判明した場合は交換する必要があります。

今後の防火フードについて

消防士は火災からの熱気や煙から体を守らなければいけません。個人用保護具には防火衣やヘルメットなど多くの種類がありますが、防火フードを着装している消防士は多くはありません。最近の防火フードの性能はとても高く、消防士の最も重要なものである、自身の体を火災から確実に守ってくれるでしょう。

Right Rescue VIKING 防火フード

バイキング防火フードは、熱、炎、煙から優れた保護力を発揮します。火災現場にとても適しています。

建物の高気密高断熱化(建築構造の変化)や石油製品の増加など、現代の消防士は多くのリスクにさらされています。Right Rescue VIKING 防火フード は、これらのリスクを軽減することに高い効果を発揮します。

オリジナルのフードの生地は、ヘルメットの下でより快適にフィットするために、重さ220gの軽量化されています。保護と快適性の組み合わせ 新しいVIKING NFPA認定フードは、紙のように薄い層で構成されています。一方で、この素材は、人間の目が見ることができるよりも100倍以上小さい粒子をろ過するバリアとして機能すると同時に、最大限の快適さを追求しており、高い通気性を有します。

このフードは顔と首の領域により大きな保護をすることができ、従来のFRニット素材と比較して熱保護性能(TPP)を25%向上させています。同時に、フードはヘルメットの下に快適にフィットするように設計されています。

消防士のフード複合構造にNomex® Nano Flexを使用すると、ネックラインと上顎の周り、つまり化学物質を吸収しやすい領域に関する粒子バリア保護が向上します。

そして、素材の軽量は、多層設計にもかかわらず、フードを快適さを保ちます。

実証済みのバリア性能 フードの粒子ろ過性能をテストするために、フードの半分のビスコース層の間にノーメックスナノフレックス®バリアを挟んだフードで摩耗試験が行われました。

摩耗試験の後、フードを裏返しにして検査し、紙のように薄いNomex® Nano Flex保護層なしでフードを貫通する粒子の数を比較しました。結果は、粒子バリア効率を最大4倍改善しました。

バイキング購入サイト

PGI COBRA BARRIAIRE GOLD 防火フード

PGI コブラ バリエアー ゴールドフードは、暴露のリスクが最も高い領域の有害な粒子や汚染物質から皮膚保護を強化します。ゴールドフードは、PGI独自のゴールドFRファブリックの外層と、多くの小さなサイズの有害粒子の浸透を阻害できる超軽量のデュポンノーメックスナノフレックス®ファブリックの内層を組み合わせたものです。ゴールドフードは、優れた快適性、保護の強化、最大の耐久性を兼ね備えています。

粒子カバレッジには、頭全体が含まれます。フロントとバックのよだれかけは、NFPA–マキシマムプロテクションによって識別された重要な領域を超えて粒子バリアカバレッジを採用しています。

首の付け根と頭全体の周りの粒子カバレッジやNFPAによって特定された粒子浸透のすべての重要な領域には、粒子バリアがあります。

コブラ購入サイト

INNOTEX® GRAY HOOD25

イノテックスグレー25フードは、粒子状のブロッキングフードです。通気性を維持しながら、発がん性のある粒子汚染のリスクを劇的に減らすのに役立ちます。


特許出願中の独自のトリラミネートの特徴は、バリアが微粒子をブロックし、最適な保護性能を発揮します。
そして、INNOTEX独自のマルチフィラメントFRビスコースのインナーレイヤーはより快適で、吸湿発散性に優れた特性を備えています。
シルクのように束になることなく、いつもぴったりと絹のように滑り、束になることなくぴったりと収まります。
何度洗っても毛玉になりません。

コメント

  1. タカマツ より:

    質問です。
    消防4年目の若手消防士です。
    現在私の所属では防火フードを使用していますが、正しい着用方法等の使用に際しての説明が詳しく書かれたサイトが見つかりませんでした。
    色々なサイトを見ていくと防火フードの上から面体を装着するという記載もありました。
    ここから質問なんですが防火フードを着装した上に面体を着装するのが正しいのか、面体のバンドや首掛け紐を防火フードの中に入れて着装するのが正しいのか、もしくは製品ごとに違うのかを教えていただければ幸いです。

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