ビルの清掃作業員や自損行為者がビルの壁面から動けなくなるという事案があります。
ここでは、ビルでの高所救助方法を記載します。
高所で発生した救助事案は、空気式救助マット(スーパーソフトランディング)を設置する必要があります。
はしご車使用可能
はしご車を接岸することができ、梯子の長さが要救助者まで届く場合は、優先してはしご車を使用しましょう。※電線等注意
梯子を延ばしバスケット内に救出する
救助場所が高さ8m程度であれば、三連はしごでも救出可能
ロープレスキュー
はしご車が使用不可能な場合、ロープレスキューで救出します。
この救助方法は、首つり事案にも活用できます。
要救助者の上部からアプローチし、下方に降ろします(ピックオフ救助)
活動スペースが広い、屋上に資器材を持っていく
※屋根のみで屋上がない場合や、活動スぺースが狭い場合は上階の部屋から活動する
屋上の地物やフェンスを使い、アンカーを作成する
屋上に地物がない場合は、地上にある消防車両をアンカーにする
メインロープ、ビレイロープ、確保ロープ(要救助者用)の3本を屋上から垂らす
※確保ロープには、救出用縛帯(ピタゴール等)をあらかじめ装着しておき、要救助者の近くまで降ろす
隊員1名が制動器具(I´D等)とアサップロックを使用し降下。要救助者に救助用縛帯を装着する。
※必要であれば誘導ロープも装着
確保ロープを上部に引き、要救助者に元々着いていたロープ等のテンションが取れたら確保ロープを徐々に緩めていき、地上まで要救助者を救出箇所まで降ろす
緊急救助
火災等の状況により、緊急的に救出しなければならない場合があります。その場合かぎ付き梯子(短い梯子)を使用するのが有効です。
この方法であれば、梯子とロープ1本のみで救出可能です。
屋上の地物やフェンスを使い、アンカーを作成する。
※アンカーがない場合、キャンタリバーラダーでもよい
確保ロープに梯子を結着し、梯子を要救助者のそばまで降ろす
要救助者が梯子に乗ったのを確認すれば、確保ロープを徐々に緩めていき、地上まで要救助者を救出箇所まで降ろす
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