「自宅で気分が悪くなった」「階段から転落し動けない」
このような救急要請があった際に、救急隊が到着すると開口部がすべて施錠されており傷病者に接触できないことがあります。
傷病者の救出には、開口部の破壊や解錠が必要となります。
ここでは、窓の開放方法を記載します。
鍵の解錠
まず優先的に行うのは、鍵の解錠です。
窓の鍵には基本的にクレセント錠というものが使われています。
この鍵は窓が上下に動くことにより、その振動で解錠させることができます。
解錠方法は外から見た場合、右側の窓を大きく上下に動かすことです。
手で動かすのが困難な場合、吸着盤を使用すると容易にできます。
※ロック付きのクレセント錠は、ロックされている状態であれば、外からも中からも 窓を開けることはできません
※比較的に新しい家は、窓と窓枠のスペースが狭く窓を動かすことができないためこの方法は使えません
窓破壊
前述にも記載したとおり、鍵の解錠は古い窓でしか使用できないため、窓ガラスの破壊が現場では数多くなると思います。
窓ガラスの破壊は、ガラスカッターを使用すると見栄えもよくガラスの飛散も少なく済みます。
破壊方法は外から見た場合、右側の窓のクレセント錠付近にガラスカッターを使用し、半円で切り込みを入れ、バール等で叩くと綺麗に切り込みの形でガラスが抜け落ちます。
※叩く行為の前にガラス飛散防止のため、テープでガラスを養生しましょう。
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