緊張性気胸

救急

緊張性気胸とは、交通事故や転落などの外傷に伴って、胸壁と肺との間に空気がたまることで胸部への圧力が高まり、心臓に戻る血液が減少することです。

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引用:看護roo!

症状

最初は、胸痛、息切れ、動悸を感じ、呼吸が速くなります。胸腔内の圧力が上昇するにつれ、血圧が下がり、脱力とめまいを感じるようになり、首の静脈が膨れ上がることもあります。

胸部を軽く指でたたくと、ポンポンと太鼓のような音がする鼓音という症状があります。これは、肺実質が圧迫され、胸腔内に空気の層ができるために、太鼓のような乾燥した鼓音が聞こえます。

緊張性気胸の場合、呼吸状態が悪化しますが、人工呼吸器やバッグバルブマスクなどの陽圧換気は原則禁忌です。

これは、肺に圧力をかけることで、さらなる肺からの空気のもれを助長し、状態悪化を招くことが考えられるためです。酸素投与の際は、圧力をかけずに高濃度の酸素を流すことが推奨されています。

治療

胸腔内にもれている空気がたまりすぎてショック症状が出現しているため、早急に脱気することが最優先です。
脱気は、医療機関に穿刺による減圧をしてもらいます。
医師は、直ちに太い針を胸腔に刺し、空気を除去します(穿刺による減圧)。胸腔ドレーンを挿入して空気の除去を続け、肺が再度膨らむようにします( 胸腔ドレナージ)。

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早期搬送が必要ですので、ドクターヘリの要請も考慮しましょう。

ドクターヘリ に対する画像結果

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