切断指(せつだんし)とは、外傷が原因で指が完全にもしくは部分的に切断された状態をいいます。
運動、事故、仕事などに伴い発生する外傷です。一般の人にも発生しますが、工場などでの仕事中のケースが大部分を占めます。
・工場で鉄板をプレスする機械に誤って指を挟んでしまった
・手袋が引っ掛かり切断機械に巻き込まれた
などがあります。
応急処置
中途半端に切れてしまっている場合は圧迫止血と冷却をし病院へ緊急搬送します。
切断された指の処置
切断してしまった指は湿らせた清潔なガーゼ、タオル、サランラップ等にくるみビニール袋に入れて密閉します。
その後に指が入ったビニール袋を氷の入った容器や袋に入れて冷やしながら速やかに医療機関まで搬送します。
通常の整形外科では指の接合は出来ません。救急隊はその事を理解して病院選定をしてください。
指への処置
指の傷口には圧迫止血を行います。
傷口にガーゼをあててその上から包帯できつく巻いて下さい。
※足や腕が切断してしまった場合は上記の対応と同じです
注意点
切断した指自体を氷水に浸さないこと
指の切断事故の場合、切断された指の汚れが気になる場合があります。しかし、その場で洗うことは最低限で構いません。
運ばれた医療機関で改めて生理食塩水で切断部位を洗浄するのでまずは止血と切断パーツの保護を優先的に行いましょう。
直接水に触れてしまうと細胞が膨らみ破壊され、再接着が出来なくなってしまいます。
氷を大量に入れすぎない
「ただ冷やせばよい」というわけではないことを覚えておいてください。
再接着が可能なのは切断事故発生から8時間以内、先項で説明した処置方法をした上で約4℃の状態に保存されていることが条件となっています。
氷を入れすぎてしまうと切断パーツの組織の損傷が起きてしまいます。
冬場なら水に氷を2~4個、夏場なら水に氷を5~7個くらいに留め、冷やしすぎないように気を付けましょう。
切断された指は適切に処置すれば病院で接合できる可能性が高い!
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