アナフィラキシーショックとは?
体の中にアレルゲン(アレルギー反応をひき起こす抗原物質)が入り、体全身にアレルギー症状が現れ、臓器の損傷や命の危険が生じる反応が出ることをアナフィラキシーといいます。
その中でも、意識の消失、失神、けいれんなど重症な症状が出ることをアナフィラキシーショックといいます。最悪の場合、症状が重く、死に至ることもあります。
症状
アナフィラキシーショックを起こすと、全身にさまざまな症状が現れます。
・全身にじんましん
・咳や喘鳴
・喉頭粘膜の腫れ
・呼吸困難による窒息
・吐き気や嘔吐
・下痢や腹痛
・血圧低下
・意識状態の低下


原因
アナフィラキシーショックは、ハチの毒や、薬剤、食物など、アレルギーを起こす物質に体が曝露されることで発症します。
・薬剤投与(抗菌薬、解熱鎮痛薬とう)
・鶏卵
・牛乳
・小麦
・ピーナッツ
・そば
・甲殻類
・ナッツ
・ゴマ
・ハチの毒

評価
アナフィラキシーショックが疑われる際には、意識、呼吸、血圧、Spo2を迅速に評価します。


エピペン
エピペンは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。
あくまでも補助治療剤なので、アナフィラキシーを根本的に治療するものではありません。
エピペンは、処方された本人、保護者、学校の先生、保育士、救急救命士であれば、緊急時に打つことができます。 学校や幼稚園、保育園では通常エピペンは用意されていません。
使用方法
・携帯用ケースのカバーキャップを指で押し開け、エピペンを取り出す。
・エピペンを太ももの前外側に垂直になるようにし、ニードルカバーの先端を「カチッ」と音がするまで強く押し続ける
・太ももに押し付けたまま数秒間待つ
・エピペンを太ももから抜き取る
※注射後、オレンジ色のニードルカバーが伸びているかどうかを確認し、伸びていれば注射は完了です
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